黒島 伝治

橇

新字新仮名 約11,879字・読了目安24分

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一 鼻が凍てつくような寒い風が吹きぬけて行った。 村は、すっかり雪に蔽われていた。街路樹も、丘も、家も。そこは、白く、まぶしく光る雪ばかりであった。 丘の中ほどのある農家の前に、一台の橇が乗り捨てられていた。客間と食堂とを兼ねている部屋から…

作品情報

分類NDC 913
公開日2000-12-07
最終更新2014-09-17
底本 「現代日本文學大系 56 葉山嘉樹・黒島傳治・平林たい子集」筑摩書房
入力大野裕
校正Juki

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