思ひ出
旧字旧仮名 約30,700字・読了目安61分
一章 黄昏のころ私は叔母と並んで門口に立つてゐた。叔母は誰かをおんぶしてゐるらしく、ねんねこを着て居た。その時の、ほのぐらい街路の靜けさを私は忘れずにゐる。叔母は、てんしさまがお隱れになつたのだ、と私に教へて、生き神樣、と言ひ添へた。いきが…
作品情報
| 初出 | 一章「海豹 第一巻第二号」1933(昭和8)年4月1日<br>二章「海豹 第一巻第四号」1933(昭和8)年6月1日<br>三章「海豹 第一巻第五号」1933(昭和8)年7月1日 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2004-04-22 |
| 最終更新 | 2016-02-23 |
| 底本 | 「太宰治全集2」筑摩書房 |
| 入力 | 赤木孝之 |
| 校正 | 小林繁雄 |
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