太宰 治

花吹雪

新字新仮名 約17,903字・読了目安36分

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一 花吹雪という言葉と同時に、思い出すのは勿来の関である。花吹雪を浴びて駒を進める八幡太郎義家の姿は、日本武士道の象徴かも知れない。けれども、この度の私の物語の主人公は、桜の花吹雪を浴びて闘うところだけは少し義家に似ているが、頗る弱い人物で…

作品情報

分類NDC 913
公開日2000-11-17
最終更新2014-09-17
底本 「太宰治全集5」ちくま文庫、筑摩書房
入力柴田卓治
校正夏海

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