宮本 百合子

鈍・根・録

新字新仮名 約4,174字・読了目安8分

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六月十三日に、ぬがされていた足袋をはき、それから帯をしめ、風呂敷の包みを下げて舗道へ出たら、駒下駄の二つの歯がアスファルトにあたる感じが、一足一足と、異様にはっきり氷嚢の下の心臓にこたえた。その時着ていた着物とは全くかかわりなくすっかり夏に…

作品情報

初出「改造」1934(昭和9)年8月号
分類NDC 914
公開日2002-06-03
最終更新2014-09-17
底本 「宮本百合子全集 第四巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正松永正敏

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