宮本 百合子

海流

新字新仮名 約35,798字・読了目安72分

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一 やっと客間のドアのあく音がして、瑛子がこっちの部屋へ出て来た。上気した頬の色で、テーブルのところへ突立ったままでいた順二郎と宏子のわきを無言で通り、黙ったまま上座のきまりの席に座った。 そういう母に宏子も順二郎も何も云えなかった。それぞ…

作品情報

初出「文芸春秋」1937(昭和12)年8月号
分類NDC 913
公開日2002-06-05
最終更新2014-09-17
底本 「宮本百合子全集 第五巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正原田頌子

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