宮本 百合子

おもかげ

新字新仮名 約10,059字・読了目安20分

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睡りからさめるというより、悲しさで目がさまされたという風に朝子はぽっかり枕の上で目をあけた。 夏のおそい午前の光線が、細長くて白い部屋の壁の上に窓外の菩提樹の緑をかすかに映しながら躍っている。その小さい部屋に湛えられている隈ない明るさと静寂…

作品情報

初出「新潮」1940(昭和15)年1月号
分類NDC 913
公開日2002-06-05
最終更新2014-09-17
底本 「宮本百合子全集 第五巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正原田頌子

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