宮本 百合子

二つの庭

新字新仮名 約194,559字・読了目安389分

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一 隣の家の篠竹が根をはって、こちらの通路へほそい筍を生やしている。そこの竹垣について曲ると、いつになく正面の車庫の戸があけはなされていた。自動車の掃除最中らしいのに、人の姿はなくて、トタン張りの壁に裸電燈が一つ、陰気にぼんやり灯っている。…

作品情報

初出「中央公論」1947(昭和22)年1、3~9月号
分類NDC 913
公開日2002-10-18
最終更新2014-09-17
底本 「宮本百合子全集 第六巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正松永正敏

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