夢野 久作

斬られたさに

新字新仮名 約22,620字・読了目安45分

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「アッハッハッハッハッ……」 冷めたい、底意地の悪るそうな高笑いが、小雨の中の片側松原から聞こえて来た。小田原の手前一里足らず。文久三年三月の末に近い暮六つ時であった。 石月平馬はフット立止った。その邪悪な嘲笑に釣り寄せられるように松の雫に…

作品情報

分類NDC 913
公開日2001-04-07
最終更新2014-09-17
底本 「夢野久作全集10」ちくま文庫、筑摩書房
入力柴田卓治
校正篠原陽子

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