川端 茅舎

夏の月

新字旧仮名 約1,700字・読了目安3分

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一 水天宮様の真上の方に月があつて、甘酒屋から蛎浜橋までゆく横丁の片側を照らしてゐた。其頃は今より市中は電灯が暗くて月が大変に明るかつた。橋の近くの米屋と炭屋との電灯は特別に暗いもんで米屋の小僧と炭屋の小僧とは月の往来で遊んでゐた。月に照ら…

作品情報

分類NDC 913
公開日2006-11-11
最終更新2014-09-18
底本 「日本の名随筆58 月」作品社
入力土屋隆
校正門田裕志

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