里村 欣三

シベリヤに近く

新字新仮名 約5,677字・読了目安11分

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一 「うむ、それから」 と興に乗じた隊長は斜な陽を、刃疵のある片頬に浴びながら、あぶみを踏んで一膝のり出した。すると鞍を揉まれたので、勘違いして跳ね出そうとした乗馬に「ど、どとッ、畜生」と、手綱をしめておいて、隊長は含み笑いに淫猥な歯をむい…

作品情報

分類NDC 913
公開日2003-08-31
最終更新2014-09-17
底本 「日本プロレタリア文学集・10 「文芸戦線」作家集(一)」新日本出版
入力林幸雄
校正大野裕

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