中戸川 吉二

イボタの虫

新字旧仮名 約12,200字・読了目安24分

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無理に呼び起された不快から、反抗的に、一寸の間目を見開いて睨むやうに兄の顔を見あげたが、直ぐ又ぐたりとして、ヅキンヅキンと痛む顳顬を枕へあてた。私は、腹が立つてならなかつたのだ。目は閉ぢはしてゐても。枕許に立つてゐて自分を監視してゐるであら…

作品情報

分類NDC 913
公開日2002-12-20
最終更新2014-09-17
底本 「現代日本文學大系 91 現代名作集(一)」筑摩書房
入力林幸雄
校正小林繁雄

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。