太宰 治

お伽草紙

新字旧仮名 約71,140字・読了目安142分

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「あ、鳴つた。」 と言つて、父はペンを置いて立ち上る。警報くらゐでは立ち上らぬのだが、高射砲が鳴り出すと、仕事をやめて、五歳の女の子に防空頭巾をかぶせ、これを抱きかかへて防空壕にはひる。既に、母は二歳の男の子を背負つて壕の奥にうずくまつてゐ…

作品情報

初出筑摩書房刊、1945(昭和20)年10月
分類NDC 913
公開日2000-01-13
最終更新2014-09-17
底本 「太宰治全集第七巻」筑摩書房
入力八巻美恵
校正高橋じゅんや

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