金田 千鶴

夏蚕時

新字旧仮名 約27,297字・読了目安55分

この作品を読む Amazonで探す

一 午過ぎてから梅雨雲が切れて薄い陽が照りはじめた。雨上りの泥濘道を学校帰りの子供達が群れて来た。森田部落の子供達だ。 山の角を一つ廻ると、ゴトゴト鳴いてゐた蛙の声がばったり熄んだ。一人の子がいきなり裾をからげて田の中へ入った。そしてヂャブ…

作品情報

初出「つばさ 第二巻第四号」つばさ発行所、1931(昭和6)年4月1日
分類NDC 913
公開日2009-04-14
最終更新2014-09-21
底本 「定本金田千鶴全集」短歌新聞社
入力林幸雄
校正土屋隆

金田 千鶴の他の作品

金田 千鶴の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。