宮本 百合子

翔び去る印象

新字新仮名 約977字・読了目安2分

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十月の澄んだ秋の日に、北部太平洋が濃い藍色に燦いた。波の音は聴えない。つめたそうに冴え冴え遠い海面迄輝いている。船舶の太い細い煙筒が玩具のように鮮かにくっきり水平線に立っていた。 空には雲もなく、四辺は森としている。何の物音もしない。 樹林…

作品情報

初出「国際知識」1924(大正13)年11月号
分類NDC 915
公開日2003-11-18
最終更新2014-09-18
底本 「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正磐余彦

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