宮本 百合子

映画

新字新仮名 約2,459字・読了目安5分

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雨傘をさし、爪革のかかった下駄をはいて、小さい本の包みをかかえながら、私は濡れた鋪道を歩いていた。夕方七時すぎごろで、その日は朝からの雨であった。私は、その夜手許におかなければならない本があったし、かたがたうちにいるのがいやで、外に出て来た…

作品情報

初出「若草」1937(昭和12)年4月号
分類NDC 778
公開日2003-12-03
最終更新2014-09-18
底本 「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正磐余彦

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