宮本 百合子

藤棚

新字新仮名 約1,901字・読了目安4分

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あちこちに廃墟が出来てから、東京という都会の眺望は随分かわった。小石川の白山から、坂の上にたって、鶏声ケ窪の谷間をみわたすと、段々と低くなってゆく地勢とそこに高低をもって梢を見せている緑の樹木の工合がどこかセザンヌの風景めいた印象をあたえる…

作品情報

初出「学友会雑誌」誠之小学校、1939(昭和14)年6月16日執筆、掲載月日不詳
分類NDC 914
公開日2003-12-09
最終更新2014-09-18
底本 「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正磐余彦

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