太宰 治

葉桜と魔笛

新字新仮名 約6,185字・読了目安12分

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桜が散って、このように葉桜のころになれば、私は、きっと思い出します。――と、その老夫人は物語る。――いまから三十五年まえ、父はその頃まだ存命中でございまして、私の一家、と言いましても、母はその七年まえ私が十三のときに、もう他界なされて、あと…

作品情報

分類NDC 913
公開日2004-05-10
最終更新2014-09-18
底本 「太宰治全集2」ちくま文庫、筑摩書房
入力小林繁雄
校正浅原庸子

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