坂口 安吾

閑山

新字旧仮名 約7,067字・読了目安14分

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昔、越後之国魚沼の僻地に、閑山寺の六袋和尚といつて近隣に徳望高い老僧があつた。 初冬の深更のこと、雪明りを愛づるまま写経に時を忘れてゐると、窓外から毛の生えた手を差しのべて顔をなでるものがあつた。和尚は朱筆に持ちかへて、その掌に花の字を書き…

作品情報

初出「文体 第一巻第二号」1938(昭和13)年12月1日
分類NDC 913
公開日2006-01-23
最終更新2014-09-18
底本 「坂口安吾全集 02」筑摩書房
入力tatsuki
校正今井忠夫

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