芥川 竜之介

杜子春

新字新仮名 約10,366字・読了目安21分

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一 或春の日暮です。 唐の都洛陽の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました。 若者は名を杜子春といって、元は金持の息子でしたが、今は財産を費い尽して、その日の暮しにも困る位、憐な身分になっているのです。 何しろその頃洛陽…

作品情報

初出「赤い鳥」1920(大正9)年7月号
分類NDC K913
公開日2005-02-07
最終更新2014-09-18
底本 「蜘蛛の糸・杜子春」新潮文庫、新潮社
入力蒋龍
校正noriko saito

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