寺田 寅彦

烏瓜の花と蛾

新字新仮名 約8,932字・読了目安18分

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今年は庭の烏瓜がずいぶん勢いよく繁殖した。中庭の四ツ目垣の薔薇にからみ、それから更に蔓を延ばして手近なさんごの樹を侵略し、いつの間にかとうとう樹冠の全部を占領した。それでも飽き足らずに今度は垣の反対側の楓樹までも触手をのばしてわたりを付けた…

作品情報

初出「中央公論」1932(昭和7)年10月
分類NDC 486
公開日2005-01-06
最終更新2014-09-18
底本 「寺田寅彦全集 第七巻」岩波書店
入力Nana ohbe
校正noriko saito

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