谷 譲次

踊る地平線

10 長靴の春

新字新仮名 約31,732字・読了目安63分

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1 反照電熱機のような、香橙色の真ん円な夕陽を、地中海が受け取って飲み込んだ。同時に、いろいろの鳥が一せいに鳴き出して、白楊の林が急に寒くなった。私は、それらの現象を、すこしも自分に関係のないものとして、待合室の窓から眺めていた。その窓硝子…

作品情報

分類NDC 913 915
公開日2003-01-20
最終更新2014-09-17
底本 「踊る地平線(下)」岩波文庫、岩波書店
入力tatsuki
校正米田進

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