述懐
新字旧仮名 約4,197字・読了目安8分
真夜なかにふと眼が覚めた。パリの下宿の一室である。どうして眼が覚めたのか、と、その瞬間、自分にもわからなかつた。夢を見てゐたやうな気もするが、どんな夢か覚えてゐない。たゞ妙に口の中がなまぐさく、さう気がつくと、顔に冷たいものが触れ、夜具の襟…
作品情報
| 初出 | 「続眠られぬ夜のために」四季社、1951(昭和26)年3月20日 |
|---|---|
| 分類 | NDC 914 |
| 公開日 | 2011-04-30 |
| 最終更新 | 2014-09-16 |
| 底本 | 「岸田國士全集28」岩波書店 |
| 入力 | 門田裕志 |
| 校正 | noriko saito |
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