岡本 かの子

病房にたわむ花

新字新仮名 約2,451字・読了目安5分

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春は私がともすれば神経衰弱になる季節であります。何となくいらいらと落付かなかったり、黒くだまり込んで、半日も一日も考えこんだりします。桜が、その上へ、薄明の花の帳をめぐらします。優雅な和やかな、しかし、やはりうち閉された重くるしさを感じます…

作品情報

初出「女性改造」1924(大正13)年4月号
分類NDC 914
公開日2004-04-27
最終更新2014-09-18
底本 「愛よ、愛」パサージュ叢書、メタローグ
入力門田裕志
校正土屋隆

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