岡本 かの子

巴里の秋

新字新仮名 約2,235字・読了目安4分

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セーヌの河波の上かわが、白ちゃけて来る。風が、うすら冷たくそのうえを上走り始める。中の島の岸杭がちょっと虫ばんだように腐ったところへ渡り鳥のふんらしい斑がぽっつり光る。柳が、気ぜわしそうにそのくせ淋しく揺れる。橋が、夏とは違ってもっとよそよ…

作品情報

初出「週刊朝日」1933(昭和8)年10月15日号
分類NDC 914
公開日2004-04-27
最終更新2014-09-18
底本 「愛よ、愛」パサージュ叢書、メタローグ
入力門田裕志
校正土屋隆

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