坂口 安吾

総理大臣が貰つた手紙の話

新字旧仮名 約8,310字・読了目安17分

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一 いつの頃だか知らないが、或る日総理大臣官邸へ書留の手紙がとどいた。大変分厚だ。危険と書いた道路の建札と同じぐらゐ大きな書体で、親展と朱肉で捺してあるのである。けれども、なんにも役に立たない。 かういふ手紙を読むために一役ありついた役人が…

作品情報

初出「文学者 第一巻第一一号」文学者発行所、1939(昭和14)年11月1日
分類NDC 913
公開日2008-08-23
最終更新2014-09-21
底本 「坂口安吾全集 03」筑摩書房
入力tatsuki
校正砂場清隆

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