長谷川 時雨

朱絃舎浜子

新字新仮名 約30,089字・読了目安60分

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一 木橋の相生橋に潮がさしてくると、座敷ごと浮きあがって見えて、この家だけが、新佃島全体ででもあるような感じに、庭の芝草までが青んで生々してくる、大川口の水ぎわに近い家の初夏だった。 「ここが好いぞ、いや、敷ものはいらん、いらん。」 広い室…

作品情報

初出「婦人公論」1938(昭和13)年5~7月
分類NDC 281 768
公開日2007-11-25
最終更新2014-09-21
底本 「新編 近代美人伝 (下)」岩波文庫、岩波書店
入力門田裕志
校正川山隆

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