中井 正一

雪

旧字旧仮名 約1,485字・読了目安3分

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朝から、空は暗く、チラチラ窓のふちから、雪が散りこぼれて來た。 もうすでに六十日、これから何百日ゐるかわからない留置場で、私は、この雪をめづらしい外からまぎれ込んだ、自由の世界から入つて來てくれたものゝ樣な感じで今更のやうにみつめたのであつ…

作品情報

初出「暮しの手帖 第十五号」暮しの手帖社、1952(昭和27)年3月1日
分類NDC 914
公開日2007-07-07
最終更新2014-09-21
底本 「暮しの手帖 第十五号」暮しの手帖社
入力鈴木厚司
校正染川隆俊

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