小金井 喜美子

兄の帰朝

新字旧仮名 約3,665字・読了目安7分

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兄が洋行から帰られたのは、明治二十一年九月八日のことでした。家内中が幾年かの間待暮してゐたのですから、その年も春が過ぎてからは、その噂ばかりしてゐました。少し前に帰朝された人に、「年寄達に様子を話して下さい」とお頼みでしたので、その方が訪ね…

作品情報

分類NDC 910 914
公開日2007-01-01
最終更新2014-09-18
底本 「日本の名随筆 別巻31 留学」作品社
入力門田裕志
校正仙酔ゑびす

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