上村 松園

あのころ

――幼ものがたり――

新字新仮名 約4,517字・読了目安9分

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父 私が生まれたのは明治八年四月二十三日ですが、そのときには、もう父はこの世にいられなかった。 私は母の胎内にあって、父を見送っていたのであります。 「写真を撮ると寿命がない」 と言われていた時代であったので、父の面影を伝えるものは何ひとつ…

作品情報

分類NDC 721
公開日2007-06-03
最終更新2014-09-21
底本 「青眉抄・青眉抄拾遺」講談社
入力鈴木厚司
校正川山隆

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