夢野 久作

塵

新字新仮名 約2,089字・読了目安4分

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塵だ。塵だ。おもしろい、不可思議な、無量無辺の塵だ。 大空を藍色に見せ、夕日を黄金色に沈ませ、都大路の色硝子に曇って、文明の悲哀を匂わせる。 広大な塵の芸術だ。 深夜の十字街頭に音もなく立ち迷うて、何かの亡霊に取り憑かれたかのように、くるく…

作品情報

初出「新潮 30巻3号」1933(昭和8)年3月
分類NDC 914
公開日2007-08-20
最終更新2014-09-21
底本 「夢野久作全集7」三一書房
入力川山隆
校正土屋隆

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