伊藤 野枝

監獄挿話 面会人控所

新字旧仮名 約22,921字・読了目安46分

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一 静かな読書生活 受附の看守が指した直ぐ向側の『面会人控所』の扉は重く閉されてゐた。龍子は新しい足駄の歯がたゝきにきしむのを気にしながら静かに歩み寄つて其の扉に手をかけた。重い戸が半ば開くと、直ぐ正面に同志のMの蒼白い顔が見えた。 此の控…

作品情報

初出「改造 第一巻第六号」1919(大正8)年9月1日
分類NDC 913
公開日2013-10-13
最終更新2014-09-16
底本 「定本 伊藤野枝全集 第一巻 創作」學藝書林
入力門田裕志
校正Juki

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