羽志 主水

越後獅子

新字新仮名 約7,963字・読了目安16分

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(一) 春も三月と言えば、些しは、ポカついて来ても好いのに、此二三日の寒気は如何だ。今日も、午後の薄陽の射してる内から、西北の空ッ風が、砂ッ埃を捲いて来ては、人の袖口や襟首から、会釈も無く潜り込む。夕方からは、一層冷えて来て、人通りも、恐し…

作品情報

初出「新青年」博文館、1926(大正15)年12月
分類NDC 913
公開日2009-03-21
最終更新2014-09-21
底本 「「新青年」傑作選 幻の探偵雑誌10」光文社文庫、光文社
入力川山隆
校正noriko saito

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