邦枝 完二

曲亭馬琴

新字新仮名 約12,233字・読了目安24分

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一 きのう一日、江戸中のあらゆる雑音を掻き消していた近年稀れな大雪が、東叡山の九つの鐘を別れに止んで行った、その明けの日の七草の朝は、風もなく、空はびいどろ鏡のように澄んで、正月とは思われない暖かさが、万年青の鉢の土にまで吸い込まれていた。…

作品情報

分類NDC 913
公開日2008-07-22
最終更新2014-09-21
底本 「昭和のエンタテインメント50篇(上)」文春文庫、文芸春秋
入力大野晋、網迫
校正山本弘子

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