林 不忘

釘抜藤吉捕物覚書

11 影人形

新字新仮名 約19,582字・読了目安39分

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一 三十間堀の色物席柳江亭の軒に、懸け行燈が油紙に包まれて、雨に煙っていた。 珍しいものが掛っていて、席桟敷は大入り満員なのだった。人いきれとたばこで、むっとする空気の向うに、高座の、ちょうど落語家の坐る、左右に、脚の長い対の燭台の灯が、薄…

作品情報

分類NDC 913
公開日2008-08-05
最終更新2014-09-21
底本 「一人三人全集Ⅰ時代捕物釘抜藤吉捕物覚書」河出書房新社
入力川山隆
校正松永正敏

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