林 不忘

釘抜藤吉捕物覚書

09 怨霊首人形

新字新仮名 約13,503字・読了目安27分

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一 がらり、紅葉湯の市松格子が滑ると、角の髪結海老床の親分甚八、蒼白い顔を氷雨に濡らして覗き込んだ。 「おうっ、親分は来てやしねえかえ、釘抜の親分はいねえかよ。」 濛々と湯気の罩った柘榴口から、勘弁勘次が中っ腹に我鳴り返した。 「なんでえ、…

作品情報

分類NDC 913
公開日2008-07-31
最終更新2014-09-21
底本 「一人三人全集Ⅰ時代捕物釘抜藤吉捕物覚書」河出書房新社
入力川山隆
校正松永正敏

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