宮沢 賢治

ラジュウムの雁

旧字旧仮名 約626字・読了目安1分

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青ざめた薄明穹の水底に少しばかりの星がまたたき出し、胡桃や桑の木は薄くらがりにそっと手をあげごく曖昧に祈ってゐる。 杜の杉にはふくろふの滑らかさ、昆布の黒びかり、しづかにしづかに溶け込んで行く。 どうだ。空一杯の星。けれども西にはまだたそが…

作品情報

分類NDC 913
公開日2004-03-20
最終更新2014-09-18
底本 「宮澤賢治全集第六卷」筑摩書房
入力tucca
校正高柳典子

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