田中 英光

箱根の山

新字新仮名 約17,035字・読了目安34分

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朝の薄ら陽があかあかと箱根街道を照らしていた。二重廻しを着た六尺豊かな親父の私は、今年六つになる三尺にも足りぬ息子一郎の手を引いて、霜柱の立ったその街道に出て行った。 昭和十八年十二月三十日、私は歳末の一両日の休みを利用して、その前日から箱…

作品情報

初出「文藝春秋 別冊2」1946(昭和21)年5月
分類NDC 913
公開日2017-11-03
最終更新2017-10-25
底本 「田中英光全集 6」芳賀書店
入力富田晶子
校正雪森

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