永井 荷風

鐘の声

新字新仮名 約2,281字・読了目安5分

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住みふるした麻布の家の二階には、どうかすると、鐘の声の聞えてくることがある。 鐘の声は遠過ぎもせず、また近すぎもしない。何か物を考えている時でもそのために妨げ乱されるようなことはない。そのまま考に沈みながら、静に聴いていられる音色である。ま…

作品情報

分類NDC 914
公開日2010-04-16
最終更新2014-09-21
底本 「荷風随筆集(上)」岩波文庫、岩波書店
入力門田裕志
校正阿部哲也

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