神西 清

春泥

『白鳳』第一部

新字旧仮名 約15,678字・読了目安31分

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大海人は今日も朝から猟だつた。午ちかく、どこではぐれたのか伴の者もつれず、一人でふらりと帰つてくると、宮前の橿の木のしたで赤駒の歩みをとめた。 舎人の小黒が、あわてて駈けだしてきて、手綱をおさへる。そして何か言つた。 「ほう、嶋が? 多治比…

作品情報

初出「新文學」1948(昭和23)年1月号
分類NDC 913
公開日2012-03-04
最終更新2014-09-16
底本 「雪の宿り 神西清小説セレクション」港の人
入力kompass
校正小林繁雄、門田裕志

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