和辻 哲郎

松風の音

新字新仮名 約1,511字・読了目安3分

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東京の郊外で夏を送っていると、時々松風の音をなつかしく思い起こすことがある。近所にも松の木がないわけではないが、しかし皆小さい庭木で、松籟の爽やかな響きを伝えるような亭々たる大樹は、まずないと言ってよい。それに代わるものは欅の大樹で、戦争以…

作品情報

初出「心」1961(昭和36)年5月号
分類NDC 121
公開日2011-01-16
最終更新2014-09-21
底本 「和辻哲郎随筆集」岩波文庫、岩波書店
入力門田裕志
校正米田

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