死線を越えて
02 太陽を射るもの
新字旧仮名 約215,766字・読了目安432分
一 検事審問室は静かであつた。 その室は白壁を塗つた、無風流なものであつたが、栄一はそれをあまり気にもしなかつた。彼は一時間以上そこで待たされた。生憎、書物も何にも持たずに来たものだから、その間彼は冥想と祈りに費した。 東向の窓は大きな硝子…
作品情報
| 初出 | 「死線を越えて 中巻 太陽を射るもの」改造社、1921(大正10)年11月28日初版発行 |
|---|---|
| 公開日 | 2023-04-23 |
| 最終更新 | 2023-04-21 |
| 底本 | 「死線を越えて(三部作全一巻)」キリスト新聞社 |
| 入力 | 富田晶子 |
| 校正 | 雪森 |
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