古川 緑波

富士屋ホテル

新字新仮名 約7,841字・読了目安16分

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箱根宮の下の富士屋ホテルは、われら食子にとって、忘れられない美味の国だった。 戦前戦中、僕は、富士屋ホテルで、幾度か夏を過し、冬を送ったものだった。それが、終戦後、接収されて、日本人は入れなくなってしまった。そして又、それが一昨年の夏だった…

作品情報

分類NDC 596
公開日2012-01-01
最終更新2014-09-16
底本 「ロッパの悲食記」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正仙酔ゑびす

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