片岡 鉄兵

菜の花月夜

新字旧仮名 約10,274字・読了目安21分

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一 巨大な高原だ。どこまでも拡がる裾は菜の花で、盛り上つて、三里北の野末に、日本海が霞んで見える。淡彩の青の中に、ポッチリ泛んだのが隠岐の島だ。 菜の花月夜の季節が来た。 「菜の花月夜ぢやけん、今に誰かが狐に騙されるぢやろ」 「助平が一番騙…

作品情報

分類NDC 913
公開日2011-02-21
最終更新2014-09-21
底本 「花の名随筆3 三月の花」作品社
入力岡村和彦
校正noriko saito

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