太宰 治

お伽草紙

旧字旧仮名 約71,154字・読了目安142分

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前書き 「あ、鳴つた。」 と言つて、父はペンを置いて立ち上る。警報くらゐでは立ち上らぬのだが、高射砲が鳴り出すと、仕事をやめて、五歳の女の子に防空頭巾をかぶせ、これを抱きかかへて防空壕にはひる。既に、母は二歳の男の子を脊負つて壕の奧にうずく…

作品情報

初出「お伽草紙」1945(昭和20)年10月25日
分類NDC 913
公開日2011-08-08
最終更新2014-09-16
底本 「太宰治全集8」筑摩書房
入力大沢たかお
校正阿部哲也

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