正宗 白鳥

入江のほとり

新字新仮名 約28,094字・読了目安56分

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一 長兄の栄一が奈良から出した絵葉書は三人の弟と二人の妹の手から手へ渡った。が、勝代のほかには誰も興を寄せて見る者はなかった。 「どこへ行っても枯野で寂しい。二三日大阪で遊んで、十日ごろに帰省するつもりだ」と筆でぞんざいに書いてある文字を、…

作品情報

初出「太陽」1915(大正4)年4月
分類NDC 913
公開日2015-10-28
最終更新2015-09-11
底本 「日本文学全集11 正宗白鳥集」集英社
入力住吉
校正山村信一郎

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