萩原 朔太郎

春昼

――敍情小曲――

旧字旧仮名 約99字・読了目安1分

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うぐひすは 金屬をもてつくられし そは畔の暗きに鳴き 菫は病鬱の醫者のやうに 野に遠く手に劇藥の 鞄をさげて訪づれくる。 ああすべて惱ましき光の中に 桃の笑みてふくらむ 情慾の一時にやぶれて どくどくと流れ出でたり。

作品情報

分類NDC 911
公開日2011-08-31
最終更新2018-12-18
底本 「萩原朔太郎全集 第三卷」筑摩書房
入力kompass
校正小林繁雄

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