槙本 楠郎

さらわれた兄よ

――残された妹の歌――

新字新仮名 約554字・読了目安1分

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まるで野中の鶏小舎を襲う野犬のように 奴等は一言も吠えず踏込んで来た 寝ていた兄はガバとはね起き 突嗟に雨戸を押倒して奴等を踏みつけた けれど奴等は一人ではなかった すぐ躍りかかる奴があった 兄は組み敷かれた 兄は引っ立てられた 奴等は遂に…

作品情報

初出「戦旗」全日本無産者芸術連盟本部、1930(昭和5)年3月臨時増刊号
分類NDC 911
公開日2014-07-13
最終更新2014-09-16
底本 「日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)」新日本出版社
入力坂本真一
校正雪森

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