伊藤 信二

冬のしぶき

――母親から獄中の息子に――

新字新仮名 約409字・読了目安1分

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お前が工場の帰りに買ってきてくれた この櫛は もう あっちこっち 歯がこぼれた 梳いたヌケ毛の一本一本は お前がオッカサンとよばってくれる その日がまためぐってくる年月のながさを ヒトツキ フタツキ と かぞえさせる お前からの夏のタヨリを…

作品情報

初出「プロレタリア文學 第一卷第一號」日本プロレタリア作家同盟、1932(昭和7)年1月
分類NDC 911
公開日2018-08-14
最終更新2018-09-30
底本 「日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)」新日本出版社
入力坂本真一
校正フクポー

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。