李 孝石

蕎麦の花の頃

新字新仮名 約8,015字・読了目安16分

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夏場の市はからきし不景気で、申ツ半時分だと露天の日覆の影もそう長くは延びていない頃だのに、衢は人影もまばらで、熱い陽あしがはすかいに背中を焙るばかりだった。村のものたちはあらかた帰った後で、ただ売れはぐれの薪売りの組がはずれの路傍にうろうろ…

作品情報

初出「文学案内」1937(昭和12)年2月号
分類NDC 913
公開日2020-02-23
最終更新2020-01-24
底本 「〈外地〉の日本語文学選3 朝鮮」新宿書房
入力坂本真一
校正hitsuji

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。