野村 胡堂

銭形平次捕物控

072 買つた遺書

旧字旧仮名 約15,238字・読了目安30分

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一 「親分、何をして居なさるんで?」 ガラツ八の八五郎は、庭口からヌツと長い顎を出しました。 「もう蟻が出て來たぜ八、早いものだな」 江戸開府以來と言はれた名御用聞、錢形平次ともあらう者が、早春の庭に踞んで、この勤勉な昆蟲の活動を眺めて居た…

作品情報

初出「オール讀物」文藝春秋社、1938(昭和13)年2月号
分類NDC 913
公開日2015-06-04
最終更新2015-05-06
底本 「錢形平次捕物全集第五卷 蝉丸の香爐」同光社磯部書房
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正門田裕志

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